<みちのく丸>野辺地で陸上保存へ

復元北前型弁才船<みちのく丸>を所有していた青森県の
「みちのく北方漁船博物館」ですが、大変残念なことに
今年2014年3月31日をもって、諸般の事情により閉館しました。

気になる<みちのく丸>の今後ですが、青森県の野辺地町に
無償譲渡されることになり、現在お引っ越し準備中です。
本年7月には野辺地港に移動し、一時係留展示したのち
将来的には町内の常夜燈公園内で陸上保存・常設展示される
予定とのことです。

国内で唯一、自力航行可能な貴重な復元帆船として、日本各地に
寄港し、東日本大震災の被災地支援にも一役買っていました。
NHKの大河ドラマなどに出演したのは、まだ記憶に新しいところ。
江戸時代の海運に思いを馳せる貴重な「生きた資料」でもあっただけに、
今回の件はまさに痛恨の極みです。

皆様御存知のように、木造船の陸上保存は大変手間と経費が
かかります。野辺地町でオカに上がってからも、どうか
大切に保存されますように。

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2013年
、東京港有明沖で帆走する<みちのく丸>
<みちのく丸>にはエンジンなどの法定備品が装備
されていないため、単独で航海することはできません。
左に見えるのは、曳航伴走するタグボート。

最近のフネ本

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◆海の覇者トマス・キッド[9]「ノルマンディ沖の陰謀」◆

前作の「謎の私掠船を追え!」から、約2年。待ちに待った
「キッド」の9巻がついに刊行されました。
「アミアンの和約」後、1年余りで再び戦争状態に陥る
フランスとイギリス。イギリス海軍のブリッグ型スループ艦
<ティーザー号>の海尉艦長キッドは、前作で最愛の女性を亡くし
まさに失意のどん底から、再び人生をリセットする必要に迫られます。

本巻で舞台となっているのは、フランス北西部ノルマンディ地方の
チャンネル諸島ですが、本国イギリスよりもフランスに近い
土地柄の独特なアイデンティティが、物語に「旨味」を
加えています。そして親友レンジとの男の友情は、欠かせない
スパイス。

ますます深く、面白くなる「海の覇者トマス・キッド」の
シリーズ第9巻、ぜひご一読下さい!

海の覇者トマス・キッド[9]
「ノルマンディ沖の陰謀」
著者:ジュリアン・ストックウィン
訳者:大森洋子
発行:早川書房
定価:本体1,040円(税別)

◆ 「海のプロフェッショナル 2  - 楽しい海の世界への扉」
窪川かおる編/海洋女性チーム著  東海大学出版会発行
1500円(税抜) ◆

2013年に刊行されたこの本は、広く海洋にかかわる仕事を生業とする
女性25名が、それぞれの専門分野について熱―く語っている本。
海女さんもいらっしゃれば、水族館職員、潜水調査船の副操縦士、
海上保安庁の方も寄稿なさっています。

そして何と光栄なことに、当Salty FriendsのQたろーも今回
その末席に加えていただき、コラムを2本書かせて頂きました!
テーマはもちろん「帆船の魅力」、それに船の科学館、読書ルームにて
開催した海洋もの絵本の読み聞かせ「海と船のおはなし会」について
述べた「子どもたちにもっと海を!」です。

そもそも本人には海の“プロフェッショナル”足る資格も自覚も
てんでありませんが、お声をかけて頂いたこと自体が嬉しく、まさに
天にも昇る気持ちでお引き受けしました。

さらに昨年2013年12月には、東京都江東区の葛西臨海水族園、
翌1月には東京大学本郷キャンパスにて、女子中高校生を対象とした
出版記念セミナーも開催。各回とも、他の共著者9名の皆様と、関東を
中心に全国から集まった約80名の女の子たちに、仕事のこと・現在の夢
などについてお話しする機会もいただきました。

私にとって本当に貴重な経験になったことはもちろんですが、何より
聞きに来てくれた彼女たちが、この本とセミナーをきっかけに“船ガール”や
“海ガール”になってくれたらいいな、と思います。
専門性の高い本ゆえ、大きな本屋さんに行かないと置いてないかとは
思いますが、見かけたらぜひお手に取ってみて下さい。
http://www.amazon.co.jp/%E6%B5%B7%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%80%882%E3%80%89%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%84%E6%B5%B7%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%89%89-%E6%B5%B7%E6%B4%8B%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0/dp/4486019687/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1401013070&sr=8-2&keywords=%E6%B5%B7%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB

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■帆船「あこがれ」の記録
舵社
1210円

帆船「あこがれ」の記録集が発売されています。
ボランティアメンバーの寄稿など、懐かしい気持ちで読み返しました。
マザーシップ「あこがれ」のすべてが濃縮された一冊となっています。

http://www.amazon.co.jp/%E5%B8%86%E8%88%B9%E3%80%8C%E3%81%82%E3%81%93%E3%81%8C%E3%82%8C%E3%80%8D%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2%E2%80%951992%E2%80%902013/dp/4807213350

 

編集後記ともいう満10年に寄せて

「マスター・アンド・コマンダー」のバックステージツアーイベント
から早10年!私としてはそんなに長いこと携わっているという
実感がないのですが、最近あちこち不具合が生じるようになった
自分の体は、ちゃんと年月を感じているようで(笑)。

最近は、明らかに趣味の領域を逸脱しているSFの活動ですが、
ここまで細々ながらも続いてきたのは、やっぱり「帆船が好きだぁぁ!」
という熱い気持ちと、活動の機会を与えて下さっている組織・団体・企業の
皆様の温かいご理解、そして何より、いつも支えてくれるSFボラチーム
メンバーの力だと思っております。もちろんこの記事を読んで下さっている
皆様からの温かい応援も!!みんな私達のパワーの源です。

ところで私事ですが、ここ数年辛いことが続き、精神的にかなり
凹んでおりました。が、そんな寿命が縮むようなしんどい時にも
とっても嬉しいことがありました。
記事にも書きましたが「海のプロフェッショナル 2 楽しい海の
世界への扉」(窪川かおる編 東海大学出版会発行)に、編者の
窪川先生からお声掛けいただき、「帆船の魅力」「子供たちに
もっと海を!」という2本のコラムを書かせていただいたのです。

出版記念セミナーでは、帆船について私の乏しい知識や経験、
船の科学館での仕事のことなどについても、お話しをさせて頂きました。
私はただの帆船好きの図書館司書で、科学者でも研究者でも
航海士でもありません。でも、帆船大好き歴35年。好きなことを
ずーーっと続けていると、こんなこともあるんだなぁ、と感激した
出来事でした。

10年経って、若かった?SFのメンバーもそれぞれ結婚したり、
子供ができたり。働き盛り世代のもいれば、親の介護でてんてこ舞い
の者もいます。残念ながら、以前のようにメルマガ発行のための時間は
取り辛くなってしましました。
そんな訳で、すでに不定期発行となっている「Salty Friends通信」ではありますが、
オフラインでの活動は活発に行っています。また随時、イベントの告知などで
お知らせをお送りすることもありますので、その節はよろしくお願いいたします。
(Qたろー)

2003年に<海星>がいなくなってすぐにSalty Friendsとして活動を始め、すでに10年とは本当にあっというまでした。もっと多くのひとたちにセイルトレーニングの素晴らしさを知ってもらい、帆船の魅力を伝えたいとの思いで続けてきました。明治丸のリフィットや船の科学館でのガイドボランティアなど、当初は思いもしなかった活動にまで広がったのは嬉しい誤算?!ですね。その間にも「あこがれ」が事業を終了するなど、国内で実際に帆船に乗れる機会はより少なくなってしまったのはとても残念ですが、取り敢えずはSaltyの皆で楽しみながら続けられる範囲で今後も帆船・セイルトレーニングの魅力を伝えていけたらと思っています。
(カズー)

10年か!すごいことですね!長く続くと本当に色んな変化がありますね。
ということで、時代にあわせて?SaltyFriendsの形も色々かわってきました。
船の科学館での活動、海王祭、若洲のシーフロントミュージアムなどなど。
ただ、今も昔も変わらぬ芯があり、
「帆船が好き」
というキーワードに異論ある方、いない団体です。
また、ボランティア団体といわれるようになって、(元々はボランティア団体ではなかったはず?)
様々な社会との接点も模索するようになりました。
これからも変わらず自分たちにとって楽しいことを模索し続け、社会にとって正しいことを仲よく
やっていきたいと思います。
これからもよろしくお願いします!
(みっきー)

10年、早いものですね。
<あこがれ><海星>元ボランティアのぶんごーさんに誘われてこの会に携わるようになりまして、
東京海洋大学の<明治丸>船内で「帆船の魅力展」を開催させて頂いたり、メルマガ発行などにも携わらせていただき、
多くの方に帆船の情報を共有できるお手伝いができたのかなと思います。
今年は帆船<みらいへ>が就航することになり、再び日本にセイル・トレーニングの灯がともることを楽しみにしています。
(ふっくん)

もちろん今年も!海王祭

※!SaltyFriendsのメール配信システムが変更となりました!※

すっかり恒例になりました、6月の東京海洋大学越中島キャンパス学園祭
「海王祭」。もちろん今年もSalty Friendsアンテナショップ「塩友商会」
出店しますよ~!

<明治丸>にも補正予算がつき、ようやく工事再開の見通しが立ったという
ことで、きれいになった彼女をお手伝いできる日が待ち遠しい今日この頃。
まだ船内の見学はできませんが、SFでは今年も「明治丸クイズ」準備中です。

塩商グッズとしては、人気の高かった2008年のソルティTシャツ「漢字&
Sea Feverポエム」バージョンが、長袖になって復活!袖口にちょこっと
錨が入っているところが、胸キュンポイント。

昨年、必要にかられて!?結成したソルティ手芸部オリジナル作品、
今回の主力は「布製リバーシブル・ブックカバー」。船柄、刺繍もの、
文庫版、新書版、すべて一点モノで(手前味噌ながら)かなり素敵です♪
昨年デビューして大好評だったレジン作品、今回は1965年「海の記念日」
の<明治丸>古切手を使ったレジンキーホルダーを作りました。個数に
限りがあり、売切れ必須。お早めに☆

そして今回は、印刷物の新顔も登場します。
印刷以外は、ストーリーからすべて驚きの手作り!フェルトのぬいぐるみ
「Salty Bear Pirates」ポストカードシリーズ。海賊好き、ベア好きな
お友達へのブレゼントにぜひ♪

もう一つ、最近レトロさが密かなブーム、活版印刷を使った「帆船コース
ター」は2種類。渋めのカラーで、仕事場のマイカップ用に、あるいは
帆船好きな方へのちょっとしたプレゼントに、色々使えて便利かも?

おっと!今回はワークショップも開催します。ロープワークの達人に教わり
ながら作る「布製ノットボード」と、船の科学館工作ひろばでも大人気
だった「ポンポン船」。子供向けのワークショップではありますが、
作ってみたい!大人の方も大歓迎***

6月始めの週末、海王祭でお待ちしています!

◆ リピーターさんへ、オリジナルグッズ進呈 ◆

何年もシツコく続けているせいか、この頃は塩商「常連さん」も
お見かけするようになりました。嬉しいことです。
そこで!Tシャツでも手ぬぐいでも何でも、Salty Friendsグッズを
身につけてご来店下さったリピーターの方に、粗品を進呈いたします!

ブースのスタッフに「着てきたよ」あるいは「持ってきたよ」と
アピールして下さい。ささやかではありますが、感謝をこめて
オリジナルグッズを差し上げます。

帆船グッズ好きの皆さまのご来店を、スタッフ一同お待ちしております!

~~~~^^~^^~~~△~~~~△~△~^^~

第53回東京海洋大学越中島キャンパス学園祭「海王祭」

会期:2013年6月1日(土)・2日(日)
時間:午前10時0午後5時半
会場:東京都江東区越中島2-1-6
東京海洋大学海洋工学部越中島キャンパス
入場無料

乗船会や実験棟の見学も楽しい♪
詳しくは公式サイトでチェック↓
http://www.kaiosai.com/index.html

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